広島運転所105系  【最終更新日】
2022年07月03日

 1979(昭和54)年、可部線に残っていた旧型国電を置き換えるために広島運転所にも105系が投入された。国鉄末期の財政逼迫の折、車輛新製を抑えるために、103系1000番代からの改造車、クハ103−0番代からの改造車、サハ103−0番代の先頭車改造車(ここまで4ドア車)と福塩線および宇部・小野田線の運用見直しにより捻出した3ドア車による寄せ集め所帯となり、以降、車輛の入れ替えはあったものの、3ドア車と4ドア車の混使用は2016(平成28)年まで続いた。
 このうち、クハ103−0番代からの改造編入車(クハ105−101〜104)は、2005(平成17)〜2007(平成19)にかけて新和歌山車輛センターから転入したクハ105−0番代に置き換えられて全車廃車になっている。また、2016(平成28)年3月のダイヤ改正で227系が大量投入されたため、4ドア車は全車置換となっている。
 運用範囲は可部線を中心に1987(昭和62)年6月から呉線でも運用を開始。2016(平成28)年3月のダイヤ改正以降も残留した3ドア車は同ダイヤ改正以降は呉線東部の運用が中心となり、可部線にはあき亀山駅での夜間停泊のために早朝と深夜に入線するだけとなっていた。
 2019(平成31)年3月のダイヤ改正で227系に置換えられた。


▲先頭はクハ103−0番代(クハ103−25)から改造されたクハ105−104。車体色以外はクハ103−0番代そのまま。同車は2005(平成17)年に新和歌山車輛センターから転入したクハ105−0番代に置き換えられた。

(撮影日:2005年08月17日)



▲2005(平成17)〜2007(平成19)年にかけて、クハ105−101〜104の置換用に新和歌山車輛センターからクハ105−0番代が転入して、広島色の103系1000番代顔が登場した。転入当初は新和歌山時代のホロが残されていたが、広島所では使用しないため順次撤去されている。写真先頭のクハ105−11(AU75冷改車)は広島所ではWAU102を搭載するクモハ105−526と編成を組むことになり、外観上も特徴のある編成となった。

(撮影日:2008年08月03日)



▲2010(平成22)年から105系も末期色化が始まった。可部線の有名撮影地上八木〜中島を走る4ドア+3ドアの併結編成。先頭はクハ105−12。ドア数も外観も異なり、同じ形式の車両とは思えません (;´д`)

(撮影日:2013年09月23日)


▲検査期限の関係で、4ドア車ではK10編成とK13編成が最後まで末期色化されずに広島色のまま残っていた。置換目前の2016(平成28)年3月上旬になって、この2編成が一部土休日を除いて併結する運用に入ったが、3月19日に下祗園駅構内の信号機故障で運用が乱れて併結運用は解消となった。先頭はサハ103−66を先頭車改造したクハ104−601で1形式1輌の珍車。中間の3輌目ではAU75を搭載するクハ105−11が存在感をアピール ((´I `*))♪

(撮影日:2016年03月15日)


▲呉線東線を走る広島色+末期色の併結運用。2003(平成15)年10月のダイヤ改正から呉線東線(三原〜広)でワンマン運転が始まり、日中は専用の3ドア105系による運転となった。

(撮影日:2013年05月05日)

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