小山車輛センター205系600番代 【最終更新日】
2022年09月18日

 日光線で使用されていた107系および東北本線宇都宮〜黒磯で使用されていた211系の置換用として、京葉線および埼京線で使用されていた205系を改造転用した車輛。2013(平成25)年3月のダイヤ改正から運用に就いている。使用線区に配慮して、耐寒設備の追設、トイレの新設などが行われている。
 全12編成が改造され、8編成が東北本線用の湘南色、4編成が日光線用として107系の車体色を踏襲したレトロ調の帯色になったが、その後に日光線用のY3編成が観光列車「いろは」に改造されている。
 2022(令和4)年3月のダイヤ改正で新製投入されるE131系で全車置き換えられることが発表され、2021(令和3)年3月のダイヤ改正以降は各編成の残走行距離に応じた運用調整が行われることになり、湘南色のY7・Y9編成は車庫で休んだり、走行距離の短い運用に入ることが多くなった。その一方で、比較的残走行距離に余裕がある日光線色編成(Y2・Y6・Y10編成)が頻繁に東北本線運用に入るようになり、朝ラッシュ時間帯に運転される8輛編成では日光線色同士の併結も計8回運転された(4月28日、9月9・15・19日・10月29日、11月12日、1月30日、2月3・18日)。また、観光列車「いろは」も走行距離の調整対象となり、2021年3月中旬〜7月中旬・9月上旬〜11月中旬は一般車両による代走となった。さらに、東北本線ではE231系・E233系の付属編成による代走も行われるようになり、朝の8輛編成に入らないよう変則的に運用された。
 引退が目前となった2022年2月中旬以降は、Y2・Y7(3日間だけ)・Y8・Y12編成に記念ヘッドマークが取り付けられたほか、記念グッズも多数発売された。



▲シックな色合いとなった日光線用205系。後に観光列車「いろは」に再改造されるY3編成には、「日光線 205系 デビュー 2013.03.16」のヘッドマークが付けられた。

(撮影日:2013年03月26日)


▲車輛不具合の影響で日光線の運用に就いた湘南帯の205系600番代。日光線用205系は4編成配置/4本使用(「いろは」登場後は3編成配置/3本使用)のため、検査時などには湘南帯車が代走に入った。後に、通年両パンタを上げて走行するようになったが、当初は片パン運転だった。

(撮影日:2013年03月17日)


▲川越車を転用したオリジナル顔の205系も2編成が在籍していた(Y11・Y12編成)。行先表示器は川越区時代にLED化され、当線でもそのまま使用され、行先と線区名(宇都宮線または日光線)が交互に表示された。

(撮影日:2018年03月04日)

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